電子定款はメリットだけか

定款と言えば電子定款で、電子定款にはメリットが多いという風潮になってきていますが、これは本当でしょうか。

場合によっては従来どおり紙の定款にしたほうがメリットがあるということはないのでしょうか。紙の定款であっても普通はパソコンのワードなどのワープロソフトで作成し、作成後にプリントアウトして完成させるでしょう。電子定款の場合、最後のプリントアウトが不要で、それ以外の部分は紙の場合と全く同じというのであれば明らかにメリットしかありません。

つまり、紙の場合には必要であったものが不要となり、逆に電子の場合にのみ必要とされるものは無いのですから、メリットはあってもデメリットなどないということになり、これならば電子を選択しない理由は全くありません。ですが、実際にはそうではないのです。紙での定款作成時にワードで作成したファイルをそのままパソコン内に残しておけば電子での定款になるかというと決してそんなことはありません。

定款というのは重要な文書ですから、誰かが勝手に書き換えたり、あるいは全く違うものに差し替えたりということが起こらないようにしておく必要があります。少なくとも、そんなことが起こればすぐに分かってしまうようにし、そういう悪い動機が働かないようにしておく必要があるでしょう。紙の場合はそれがあります。印鑑を押すという行為がそれに当たります。これと同じレベルのものが電子定款の場合でも求められるので、この部分は紙では不要で電子だけ必要な作業になります。

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